7月2日AdobeはCreative Cloudプランのラインナップを一新し、新たに「Creative Cloud Pro」という名称を導入しました。これにより、従来の「Creative Cloudコンプリートプラン」は名称変更とともに一部の内容が拡張・整理され、新たに「Creative Cloud Standard」という別プランも登場しました。
「何が違うの?」「今までのコンプリートプランはどうなるの?」と混乱する方も多いはず。
本記事では、Creative Cloud StandardとCreative Cloud Proの違いを、Adobe公式情報に基づいてわかりやすくまとめます。
Adobe Creative Cloudの各プランの位置づけ:名前と役割の変化

Creative Cloud 個人版および学生・教職員版のプラン変更
今回のProプランの発表により以下のようにプランが変わります。
| 項目 | Creative Cloud Standard | Creative Cloud Pro(旧:コンプリート) |
| 対象 | 個人・ライトユーザー | プロフェッショナル・商業利用者向け |
| 提供アプリ | Photoshop、Illustrator、Premiere Proなど主要アプリをカバー | 同上(Standardと同様) |
| 素材利用 | Adobe Stock素材の無料利用なし(有料で購入) | Adobe Stockの商用利用OKな生成AI素材・テンプレート含む |
| 利用可能な生成AI | 基本的な生成AI機能のみ | Fireflyによる拡張機能・高解像度生成 |
| 価格帯 | 6,480/月 | ¥9,080/月 |
| クラウドストレージ | 100GB | 100GB(プランにより変更可能) |
| 販売開始時期 | 2025年6月から順次 | 継続提供(旧プランが名称変更) |
これにより旧プランは 月額料金が7,780円→9,080円と実質値上げとなるので注意が必要です。
反対にStandardプランは旧プランよりも安く利用することができるようになります。
違いはAdobe Stock素材の使い放題かどうか
Creative Cloud Pro最大の特長は、Adobe Stockのテンプレート・生成AI素材を追加料金なしで商用利用できる点です。
具体的には:
- 数万点以上のテンプレート、3D素材、フォント、グラフィック
- Fireflyで生成された画像やテキスト効果も含む
- 商用ライセンス付きで安心してクライアント案件にも利用可能
どちらを選ぶべき?こんな方におすすめ
| タイプ | おすすめプラン | 理由 |
| 学生・個人で作品作りを楽しむ人 | Standard | 費用を抑えて主要アプリが使える |
| クライアントワークを行うクリエイター | Pro | 商用ライセンス付き素材、生成AIがフル活用可能 |
| SNS用に毎月大量の素材が必要な人 | Pro | Adobe Stockテンプレートが使い放題 |
| Fireflyを試したいが予算を抑えたい人 | Standard | 基本的な生成AIは使える |
2025年のプラン刷新により、Adobeはユーザー層に応じた明確な区分を提供しました。
- Creative Cloud Standardは、コスト重視のユーザーに最適。
- Creative Cloud Proは、素材・AI・商用利用を求めるプロフェッショナル向け。
どちらも主要なAdobeアプリは利用可能なので、自分の用途と制作スタイルに応じて選ぶことが大切です。

