PoC(Proof of Concept)とは?
PoC(ポックまたはピーオーシー)とは「Proof of Concept」の略で日本語では概念実証という意味。
新しい理論や手法、原理、アイデアが実現可能か、目的となっている効果や結果が得られるかなどを確認するために検証する工程のことをいいます。
PoCを行うことで、新規で行うビジネスや事業、プロジェクトの成功の可否を予測し、進めるかどうかの判断を行います。
PoCを行う理由
1.リスクを抑える
新たに始めるものや製品の開発、新規の技術導入などにおいて、それが実現可能か、成功するのかといった点は不確実性が高くなる傾向あります。
そのためPoCの実施によってその検証結果が有力な判断材料となり、リスクを抑えることができます。
2.コストの削減
新規で行うものには上記のようなリスクがあり、投資したコストや工数がまったくの無駄になる可能性があります。
それをPoCによって、判断できれば無駄なコストをかけずに進めることができます。
PoCで検証すること
PoCで検証することをは主に2つとなります。
1.実現姓
新しいサービス、システムが浮かんでもそれが実際に実現できるものでなければ意味がありません。
それが実現可能なものなのか判断することで進行できるかどうか判断します。
2.費用対効果
実現姓があっても費用対効果が見合わなければ意味がありません。
費用対効果を検証することで、新しいものを導入、開発すること自体が目的となることを避けることができます。
PoCとプロトタイプとの違い
PoCはあくまでアイデアや理論などの実現姓を検証するためのもので、プロトタイプはすでに決まった「物」の試作のことをいいます。
基本PoCを実施して問題なければそのあとプロトタイプを進めるという流れになります。
IT分野以外でもPoCは利用されている
PoCはIT分野だけでなく様々な業界でも検証するために使われており、映画の場合は短篇の映画を製作することで、見た目や実現するための技術の有無を確認していたいり、医療業界であれば新薬の認証において有効性と安全性を認証してもらうためにPoCが行われます。
PoV ( Proof of Value )とは
似たような言葉でPoVがあるが、こちらは「価値実証」という意味で、製品や技術を導入する価値があるかどうかを検証することをいいます。